何年か前に話題になった、ハイヒールを履いた状態でのレントゲン写真。もう見るからに指や足首への負担が大きいのがわかります。
この状態が続くと、この写真に写っていない部分にも影響が出てきます。多いのは反り腰からくる腰痛や、頭の位置がずれるストレートネックでの首痛です。
女性の患者さんで、足首の背屈(足をスネ側に曲げる事）が出来ない方が来院された事があります。聞くと高校生の頃からヒールを履き始め、今でも日常的に履いているのだそうです。
足首痛こそ無かったのですが、ヒールを履いたままの形で固まり、結果として腰痛で悩まれていました。ひどい固まり方で、しゃがむと踵が浮いてしまいます。そこから腰痛の改善には時間がかかりました。
昔の話になりますが、私もハイヒールを履いていたことがあります。男性の私が？新年会の出し物で友達とグループを作り、当時流行っていたK-POP少女時代の物真似をしました。
ダンスを覚えるためにハイヒールを履いて連夜の練習。人生初のハイヒールに悪戦苦闘し、足首と腰が痛くなった記憶があります。慣れない事とは言え、健康体の私でもヒールでの動きは痛みを引き起こす原因になるのです。
話を戻しましょう。女性は高さの差こそあれ、仕事や結婚式等のパーティでハイヒールを履かなければならない場面はあります。
脚をきれいに見せたいというお気持ちもわかります。それは致し方ない所ですが、いったん変な形が付いた足首を戻すことは難しいですし、様々な不調をもたらします。
それを防ぐためにも、日常生活ではなるべくスニーカーや運動靴等の、歩きやすい靴を履かれることをおススメします。
私も二度とハイヒールは履きません(笑)
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